市長不信任案が相次ぎ可決

2025年02月07日

大阪府岸和田市と秋田県鹿角市で、相次いで市長不信任案が可決されました。その少し前には、大きな話題となった兵庫県知事への不信任案の可決もありましたね。 

首長さんに対して議会が不信任案を可決するということは、「あんたクビよ」と言っているのに等しいわけです。「辞職勧告決議」のように、知らんぷりを決め込むこともできるようなものとは違って、不信任案には明確な法の規定がありますから、不信任を突きつけられた首長さんは、自ら辞職するか、議会を解散するか、究極の二者択一を迫られることになります。

過去にも首長に対する不信任案が可決されたことはありますが、いずれも首長さんが辞職し、議会が解散されることはありませんでした。しかし、前述の兵庫県知事の件をはじめ、このところ議会を解散するということが続いているのは、ちょっと驚きでもあります。

ニュースでは、「首長に対して議会が不信任案を可決し、首長は議会を解散しました」ということからしか伝えられないわけで、それだけを見ると、「何をしとるんや」と腹立たしくもあるわけですが、事はそう簡単ではないのが本当のところなんでしょうね。そこに至るまでの複雑な人間模様の絡み合いがあって、最終的にそういう形になって出てきたということで、その最終的な結果だけを見て、どちらがいい、どちらが悪いというようなことは軽々に言えないのだろうなとは思います。

しかし、それにしても、一番迷惑を被るのは住民の方です。議会を解散すれば議会議員選挙、首長が失職すれば首長選挙、最悪の場合はそれをダブルでやらなきゃなりません。投票に行くのが面倒くさいという前に、莫大な税金が使われることに対して、もったいないな、それだけのお金があればこんな施策ができるだろうにと、そういう思いになるのも無理からぬことでしょう。

議会の議員さんや首長さん、それぞれにいろんな思いやしがらみがあっての結果でしょうが、やはり「住民ファースト」で考えていただきたいものですね。


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