エンゲル係数が43年ぶりの高水準

2025年02月08日

 「エンゲル係数が43年ぶりに高水準」という記事が流れてきました。「エンゲル係数」って、ああそうか、大昔、社会科の授業で習いましたよね。家計に占める食料費の割合のことで、これが高いほど貧しいんだというようなことを教えてもらった記憶があります。

その係数が43年ぶりに高くなったということは、それだけみんな貧しくなっているということなので、「おいおい、どうなってるんだ。政府は何とかしてくれないのか」と、昨今の物価高騰を目の当たりにしている庶民としては、怒りが沸々と湧いてくるわけですね。予算委員会の中継で内閣側で足を組んでふんぞり返って座っているじじいには「どこ吹く風」の話でしょうが。

スーパーにはかなりの頻度で行きますが、野菜をはじめ、その他のものも軒並み高くなっています。いろんな材料が値上がりしているので、当然、外食も全体的に高くなっていますよね。大阪第1~4ビルの中にはピールの値段が信じられないような安値の店もありますが、一般的なお店はみんな値上がりしているように思います。

政府は物価の上昇率によって金利を云々ということで、「物価が上がった」と喜んでいるお馬鹿な方もいらっしゃるようですが、国民としては、税や保険の負担は増えるばかりで、そこに物価高ですから、さすがにたまらん、某国であれば暴動が起きてもおかしくないぐらいじゃないの?と思ったりもします。まあ、景気の悪い中で3度も消費税の増税等をしてきたのですから、よくなるわけがないですよね。

……ということはさておき、久々に見たエンゲル係数。43年ぶりの高い値と聞くとショックですが、ただ、この数字にもいろいろな問題はあるようで、この一事のみをもって腹を立てるのはちょっとどうかなと思ったりもします。米国は16%なので日本は遙かに高くて異常ということになるんでしょうが、ご存じのとおり、米国は医療費がべらぼうに高いので、結果的に係数が低くなっているというような面はないのでしょうか。まあ、他にもこの係数には様々な問題が指摘されているようで、単純に「43年ぶりの高水準」ということで大騒ぎしても仕方ないのかなとも思ったりします。

ただ、物価高というのは誰しも確実に実感していることで、給料のアップはそれに追いついていない、さらに社会保険や税の負担は増えるばかり、ということで、みんな大きな不満を持っているのは間違いありません。衆議院で与党が過半数を割って少しはいい方向を向くかな?という淡い期待もありますが、それよりも、地方議会には地域住民の実情をよく知った議員さんがたくさんいらっしゃるはずなので、ぜひ地方が先導して、少しでもいい方向に進んでいってもらいたいものです。



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